北京JACについて

北京JACの成り立ち

 1995年、国連主催の歴史上最大規模になった参加者5万人の世界女性会議がアジアで初めて開催されました。第4回世界女性会議は北京で開催されたため「北京会議」と呼ばれています。国連は、戦後女性の人権確立の動きを始めましたが、1970年代第二波フェミニズム運動の影響を受けて、1975年国際女性年、1979年女性差別撤廃条約採択、1993年には女性に対する暴力撤廃宣言と進めてきました。その集大成が北京会議です。そこで採択された「北京行動綱領」は、女性の人権を包括する国際文書、性差別撤廃の国際指針として現在も高い評価を受けています。この策定に女性NGOは大きな力を発揮しました。
 北京JACは、日本の女性たちの声を反映させるために準備過程からコミットしたNGOのメンバーが中心となり1995年12月に「北京行動綱領」の実現をめざして政府、自治体、政党などにロビイングと政策提言を行うことを目的として発足した全国ネットワークです。
(北京JACは「Japan Accountability Caucus for Beijing Conference」の頭文字をとったものでAccountability は「行動綱領」を実現に向けて政府の説明責任(社会的責任)を求める団体という意味です。別称(世界女性会議ロビイングネットワーク)


私たちがめざすもの

 私たちが実現をめざす「北京行動綱領」は、差別や暴力のない公正で持続可能な平和な社会の実現に向けて12の重大問題領域を定めています。私たちは、12のテーマを包括的に捉え、女性の人権確立、ジェンダー平等の視点から、既存のあらゆる制度を見直し、パラダイムの変革をめざすために力をつけ、ネットワークを広げていきます。

<「北京行動綱領 12の重大問題領域」>
A 女性と貧困B 女性の教育と訓練C 女性と健康D 女性に対する暴力E 女性と武力紛争F 女性と経済G 権力及び意思決定における女性H 女性の地位向上のための制度的な仕組みI 女性の人権J 女性とメディアK 女性と環境L 女児

私たちの活動

  • 政府、自治体等に政策に関する政策提言等を実施
  • 『マンスリー北京JAC』を発行
  • その時々のトピックなどをテーマにした学習会開催
  • 会員MLによる情報提供・交換
  • 年1回の定期総会を開催
  • 他団体との連携

代表

船橋邦子 [2002年度より]